2011年を振り返って③
2011年を振り返って③
MADE IN 日本
2011年は、オープン以降初めて海外に行かず、
営業に集中した年でもありました。
学会関係の参加もなく、震災後の影響からのリカバーに徹しないといけないという危機感もあったせいで個人的な見聞旅行もしませんでした。
それと実は、子猫を飼ったため目が離せなかったというのも・・・(笑)。
そんな2011年は、国内、つまり日本にもっともっとフォーカスし、
食材はもとより、食器など、身近にある素晴らしいものと、
今後につながる取り組みを始めました。
海外のお客様からも食器・什器についてどうしているか、どこで購入できるのか、などなど聞かれることが多々あります。今まで購入してきたものは殆ど海外のもので、
現地に行って買ったり、日本の代理店から買ったりしていました。
和食器は好きで使ってみたい気持ちはあったのですが、どうも今の自分の料理に合わせるには難しく、なかなかセレクトすることができないでいました。
‘和’の感性と融合した、料理に添うような、さらには料理をひきたててくれるような、そんなモダンなものがあればと思い探しても、
なかなかピンとくるものに出会ってこなかったのが、現状でした。
ならば、コラボレーションして、伝統工芸とタカザワのアイディアを融合させて、世界的にも発信できる食器を作ろうと動き出すことにしました。
共にプロジェクトを組んだのが、信頼の置ける、かれこれ10年ほどの長い付き合いになる株式会社マルキの吉本氏。厨房・食器の営業一筋のベテランで、
熱血営業マンぶりは、彼の右に出る人はいないのではないでしょうか。
まず吉本氏により賛同してくださった大小問わずのメーカー選択から始まり、磁器からガラス製品まで日本全国幅広くリサーチしました。
現地に共に足を運び、絞り込んだ何社からの協力を得て、サンプル作りへ進んで行く運びになり、今、少しずつですが形になり始めています。
どのメーカーの方にも今までにないものを提案し、話し合い、意見交換したりしながら、試作していただいているのですが、
まずその考え方や求めている方向性を伝えるのに時間が掛かっているのが事実です。
しかし、時間をかけてもそれが形となれば、「これがあの伝統工芸の食器?」と思うほど素晴らしいものになると信じています。
そして、そのような日本の素晴らしさを集め、
今春、リニューアルオープンすることになりました。
新生「TAKAZAWA」をご期待下さい。