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ニコライ・バーグマン×ドンペリニヨン フェアを終えて

ニコライバーグマン×ドンペリニヨンフェアを終えて

今回のコラボレーションは、企画が決まってからわかっていた事ですが、上る山は高く、
頂上からの景色は今まで見た事の無い物になるだろうと思っていました。
そのワクワク感でいっぱいだったのが1週間前まで。
内容を詰めていくほどその難しさが見えてきて、
さらに、アーティストであるニコライの打ち合わせと違うアレンジが始まり(苦笑)、
面白さでもあるのですが難しさも多くあるイベントでした。

ニコライ側は当日16時までカフェの一般営業をしていて、
それからの会場セット(お花のアレンジ含む)、
ディナーイベントが終わったらまたカフェ仕様に戻すという荒技(凄技)を披露!

うちも、イベント前日の夜は2回転営業をして、翌日17時には会場入り。
僕を含めスタッフみんな2~3時間の仮眠ぐらいしか出来ない状況の3日間。
目がハニワのように腫れて(笑)ひどい顔をして働いていたように思えます。
本当に、共に乗り越えてくれたスタッフに感謝でした。

ニコライ側の若いスタッフ達も、普段見られないアレンジメントに触れる事が出来て、
忙しく大変ながらも活気のある様子でした。
写真は本田氏を迎え2日間きっちり押さえたので
この出来上がりがまた楽しみです。とりあえず今回は
簡易的な写真をアップします。(会場が暗いので素人では撮るのが難しい・・・)

イベントの名前はFloranova(フローラノヴァ:ニコライ命名)。
まずは、【Welcome Garden】から始まりました・・・

ウェルカムシャンパンとしてドンペリニヨン2003を、
ニコライの【Garden庭】にて、僕のフィンガーフードを立食で楽しんでもらいました。
僕がニコライの庭に添って考えたテーマは「秋のハイキング」。
花や植物と一体化するように、秋の落ち葉イメージの野菜のチップスをブーケに差し込み、
ドングリの様に見立てた鶉の卵を実もののアレンジに飾りました。

前菜は、当店のスペシャリテ「ラタトゥイユ」とオリジナルラタトゥイユとを
ワンスプーンで並べ、唐辛子のアレンジメントの上に。

次の前菜はニコライのスペシャリテ、【フラワーボックス】の中にサーモンのマリネを並べ、
箱の横に小さな穴を開けて煙を注入し、開けると煙に包まれる、名付けて「玉手箱」。

ニコライバーグマン×ドンペリニヨンフェアを終えて

次は、大きな背の高い緑のアレンジメントに野菜やトマト、バジルなどをくくり付け、
はさみで切って食べる「収穫の喜び」という一品。
色々お野菜も、土に見立てたディップソースも用意して、まさに楽しくワイワイ食べる料理。

ニコライバーグマン×ドンペリニヨンフェアを終えて

メインディッシュは、当店の
「Dinner in the Forest ディナーインザフォレスト」
の超豪華版です!
ニコライの世界がドラマティックに表現された森の器。
当店でも使っているコルクの木に、まさに‘北欧’的な森のアレンジ。
ひとつずつ異なるアレンジで、テーブルに届くたびに歓声が。
そこに僕が添えたのは森をイメージする食材:鴨、鶉、キノコ類、トリュフ。
このイベント企画が持ち上がった時からのアイデアのひとつだった、この‘森’。
ニコライアレンジによる世界と僕の料理の世界を上手にコラボレーションでき、
お客様にもとても喜んで頂きました。
そこには、ドンペリニヨン【1996エノテーク】が花を添えます。

デザートは、南瓜と実もので可愛くビビットにアレンジされたお皿に、
抹茶のアイスに南瓜のモンブラン仕立て。栗のクレームブリュレはキャンドルに見立てて。
さらに、お口直しのイメージで発泡させたマスカット「食べるシャンパン」を添えました。
一緒に、【ドンペリニヨン2000のロゼ】が大きめのグラスにそそがれました。

最後のプチフールは、アミューズと同じように立食です。
花の上に可愛らしく猫のクッキーをおいたり、
食用ほおずきのチョコをおいたりとかわいく仕上がったと思います。

ニコライバーグマン×ドンペリニヨンフェアを終えて

このイベントは、本当に良い経験と結果が出せたのではないかと満足しています。
大変だった分、やりがいも大きく、達成感もひとしお。
これからもニコライとは良い関係で、
このようなイベントは定期的に計画したいと話しています。
四季を通してやるのも面白そうですし、
他に何かコラボを組み込んで、より大きなイベントもあるかもしれません。
アイデアはお互い尽きないので、今後が本当に楽しみです!
ニコライ、スタッフのみんな、ありがとう!お疲れ様でした。

最後になりましたが、
お越し下さった多くのお客様に心よりお礼申し上げます。