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友を訪ね甲信越へ

友を訪ね甲信越へ

友を訪ね甲信越へ

もうすでに山の方では、素晴らしい紅葉を迎えている甲信越地方。
当店でも、ワインや食材を取り寄せている主な場所のひとつで
先週末、塩尻のワイナリーや八ヶ岳の養鶏農場へ遊びに行ってきました。
今回は、現在その八ヶ岳で活躍している僕の同級生を紹介したいと思います。

専門学校時代から17年経つ友人こと小池秀樹シェフは、この厳しい職人の社会で料理を続けている数少ない友人の一人です。
アロニアの多忙時には、よく手伝っていてくれたかけがえの無いスタッフでもありました。
3年ほど前から、ジャージーミルクのソフトクリームがとても有名な八ヶ岳の清泉寮という広大な牧場を併設する宿泊施設の料理長を勤めています。
周辺の環境は、風景といい、食材といい、言う事無く素晴らしく、自分も将来こんな環境でゆっくりと働きたいなあと思わせます。

彼は前職、母校である新宿調理師専門学校の西洋料理の教員をしていて、まじめでやさしい彼を慕って、八ヶ岳というリゾート地という都会から離れた場所ながら彼の周りには卒業生達がいつもいきいきと働いています。
うらやましい限りで、友人としても見習う所です。
現在は、僕が母校の講師を勤め、『いい生徒との縁はないかな~』と目を光らせていますが、厳しい授業のせいか、怖いオーラのせいか、アロニアで働きたいといってくれる生徒は一人もいません。(涙)

今まで僕は、「自分で出来る事は全て自分でやる。それがお客様へのおもてなしでもある。」と考えていた所もあり、「そこに妥協はしない!」と意地になっていたような気がします。それが人を遠のけ、首を絞めていたのも事実でした。
しかし、現在アロニアのキッチンには、二人の素晴らしい社員が!
彼らの頑張りに支えられ、体力的なゆとりと思考の時間が持てるようになり、それが新しい形で、お客様へのおもてなしになってきていると感じています。
八ヶ岳の友人、小池シェフの姿が、いま僕が憧れるシェフの姿でもありました。