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スペイン料理学会

スペイン料理学会

スペイン料理学会

今回で3回目の参加となった、LMG。世界最高峰の料理学会。

常連組のフェラン氏、マルティン氏、ロブション氏、、、錚々たる顔ぶれに交じって

アジア人は僕一人。
でも、孤独感が全くないのがスペインです。アミーゴ、アミーゴ、です。
特に、毎回会場で会うたびに握手とたくさんのウインク(笑)をしてくれるマルティ
ン氏の気配りとその親しみのこもった挨拶には、マルティン氏の素晴らしい人格が感
じられて本当に尊敬です。

さて。
僕のデモンストレーションとワークショップはというと、お陰さまで大成功でした!
それも、前回同様ワークショップでの調理実演用材料を全て調達してくれるキケ・ダ
コスタ氏や、
色々な面で陰なるサポートをしてくれた友人のスペイン人シェフたち、
コミニュケーションの多くをどっぷりお願いした通訳のジュンコさん、
みんなのお陰なんです。
日本からは、フレッシュの材料は持参できないし、普段お店で使っている調理機材な
どは重くてNG、
お昼時間はしっかり2時間休憩をとる音響のスタッフをなんとかつかまえる
難しさ、、、
僕の過酷なこのLMGでの環境を打破するには、みんなに甘えなくては到底できない。
正直、学会側の準備体制が全くないのに、参加するシェフたちが一丸となるこの協力
体制には『不可能なんてないよ!』といわれているような気持ちを感じました。

僕の発表は、前述のとおり、食材や機材持ち込みは難しかったので、DVD主体です。
今年からDVDは僕が手掛け、曲も自分で選んで、0.5秒単位できっちり編集して
音楽と映像をピッタリ合わせています。
テンポよく、4部構成にしたので、あっという間の30分でした。

3時間半のワークショップでは、DVDと実演で、全6品披露しました。
例えば、、、
型取りシリコンを使ってその場で型を取ってゼリーを作る、『大工さんのサラダ』
豆腐で作るトリュフショコラときな粉で作るコーヒーで構成した大豆を使った料理の
バリエーション、『トリュフを探せ!』
ベンリーナ・ピチッとシート・タヅナ抜き、など日本の調理用具の紹介もしました。

そして、最後の料理は、液体窒素を使って作るチョコレートムースの『石庭』。
さあ、液体窒素でムースを凍らせようとしたその時!事件が!!!

「シェフ、液体窒素がありません!」

何!?

そうなんです。キケにお願いしておいた液体窒素。最後までとっておいたこのレシピ
のためだけの液体窒素。
その液体窒素を、他の部屋でワークショップをしていた‘液体窒素の先駆者’こと
ダニ・ガルシア氏が
全て使ってしまった!!!のです!

「・・・・・・・・・・・・・・・」

さすが、先駆者だけあって使う量もハンパではないのでしょう(苦笑)。
そんな事があるのもスペイン。
ミキサーがニンニクくさいままになっているのもスペイン。

【OK!】の幅がとても、広い。この国で【失敗】という言葉はないのでしょう。
というより、作っていない?

スペイン最高!!!