函館学会
函館学会
この函館料理学会は、今年で2回目となります。
現地の深谷シェフを中心に、国内外から気鋭のシェフたちが集い
個々の料理哲学や自身の最新料理などを発表する場でありますが
深谷シェフの言葉を借りれば
『仲間の飲み会』(笑)です。
そんな会に、アメリカ・シカゴ「アリネア」のシェフ‘グラン’を誘ったのは半年前。
グランは世界でも権威のある学会の常連組で、
更には「世界に影響をおよぼす人TOP100」のひとりにノミネートされ
【料理人】としてそのTOP100入りしたのは本当に数えるほどで、彼はその中のひとりです。
そんな彼をひつこく誘っていました。。。
彼はこの秋に新店をだすこともあり、スケジュール調整がかなり難しかったようですが
僕のしつこい誘いを断りきれず、参加を決意してくれました!
言うまでも無く、グランの発表はみんなの注目の的でした。
『料理と香りについて』の話など、多くの賞賛を浴びていました。
グランも他のシェフの発表を興味深そうに聞き入っていました。
その函館学会は3日間。
滞在中には
お寿司【梅の寿司】
すきやき
学会会場でもある五島軒のカレーも堪能しました。
最後の夜には、深谷シェフのお店、‘Vascu’に集合!
深谷シェフが朝市で買った ボタン海老 や 雲丹 など
北海道という、食材の宝庫を楽しく感じてくれていたようでした。
そして、この‘飲み会’の様子をグランは
「こんなにみんな料理人が笑って楽しく仲良くしている、なんてアメリカにはないな。
いつもライバル心みたいなものが強くて、あんまりこんな風に打ち解けることがないよ。」
と。
アメリカのイメージは‘フレンドリー’だったので
とても意外な話でした。。。
でも。グランの言葉通り、
この学会終了後に行われるこの会は
この学会に集まるシェフたちと、
また再会できることが楽しみになるひと時です。
今では僕の親友の「Le Musee」の石井シェフもその一人で
去年のこの函館学会が、僕にもたらしてくれた最高の出会いが、その人、石井シェフです。
この学会は『料理を通して、人とつながりを育む場』でもあります。
そして、それは函館料理学会が生み出す大きな魅力のひとつだと思っています。
また来年も、みなさんに会えますように!