学会スタート in Mexico
学会スタート in Mexico
今回のこのメキシコでの料理学会は、
去年のスペイン料理学会にわざわざメキシコから代表のロシオさんがスカウトに来てくれたことから始まりました。
僕のワークショップを(4時間も!)見てくれて、メキシコから持参したメキシコでの料理学会インフォメーションキット(メキシコ風な鮮やかなブルーのバックに、DVDやらお菓子やら(笑))をくれました。
『ぜひ、来年メキシコでの料理学会に参加してもらえないでしょうか』と。
約1年後のことだったので即答はできず、メイルでコンタクトをとることにしました。
2010年がメキシコでの初めての国際料理学会開催ということで、とても力を入れているようでしたしその完璧なるインフォメーションキットに、ロシオさんの熱心さ・情熱が現れていました。
今年に入ってから何度かのメイル交換で、参加を決めました。
「メキシコの学会に参加することにしたんだ」と人に話すと「治安がよくないから気をつけてね」という話ばかり。
学会側が僕たちの滞在期間をきちんとオーガナイズしてくれないと困るかも!?
ひとりじゃ出歩けないのでは!?ご飯はどなるの!?
と、今ではもう慣れたスペインでの学会とは違う雰囲気が少し不安で、実は何度も何度も確認をしてしまいました。
「Don’t worry 」と何度もロシオさんが言ってくれた言葉は
ついてすぐのウエルカム度ですぐに感じ取れました。
ロシオさんが代表を務める‘アンブロシア グループ’によって開催されたこの学会。
朝から晩まで、まるで高級ホテルのバトラーのようにそばにいてくれて観光から食事まですべてしっかりと企画してくれていました。
町を歩く時は、なんと警官5~6人が私たちの護衛をしていたり学会会場には、マッサージ師が常時5人ほど控えていていつでも受けられるようになっていたり(もちろんフリー!)
発表会場と別の場所には、参加シェフの控室、といってもゴージャスのブッフェ(メキシカンな料理や飲み物がたくさん)の様なサロンがあったり。
僕の名札に光る金の文字、【VIP】とはこういうものかと思ってしまいました(笑)。
トラブル発生時の対応もとても素晴らしかったです。
オーダーしていたホタテが僕のほしかったものとはかけ離れておりとても使えない!
それを伝えると、‘アンブロシア グループ’のスタッフほぼ総出であちらこちらに必死に探しまわってくれた姿に、心を打たれました。
‘アンブロシア グループ’はメキシコで20年ほどの歴史ある会社で、料理学校運営、料理専門誌出版などなど幅広く活躍されています。
ロシオさんファミリーが築き上げたこのグループのオーガナイズ、
成功させたい!みんなに満足してもらいたい!メキシコを知ってもらいたい!メキシコ料理を知ってもらいたい!
という想いが色々なところから伝わってきました。
そこには日本のおもてなしと何も変わらない姿がありました。
メキシコはスペイン同様、ディナーが22時~23時からです。
ディナーを終えると、大体夜中の2時になります。
それでも翌朝は早くからマーケット案内をしてくれたり
恐らく学会参加のシェフのような僕たちより、ずっと、‘アンブロシア グループ’のみなさんは頑張って、こんなに完璧に、素晴らしくオーガナイズされた料理学会は今までに経験したことがありません。
まずは、このメキシコ学会報告も兼ねて、ロシオさんをはじめとするロシオファミリー、アンブロシア グループのみなさんに感謝をしたいです。