スペイン食紀行
アウトゥリアス。
この地方はスペイン北部のちょうど中央あたりに位置しています。
今回この場所を訪れたのは、ただただ‘ファバダ’を【本場】で食べたかったからです。
この料理は地元が産地である白いんげん豆と、チョリソ・豚の加工品を煮込んだもので、
フランスで‘カスレ’と呼ばれるものとほぼ一緒です。
今回、ファバダを食べるのに、選んだ場所は レストラン カーサ・ヘラルド。
そこのシェフ・マルコス は、【LMG国際料理学会 in サンセバスチャン】で
僕の前に発表をして、面識があったので、とても歓迎してくれました。
マルコスが用意してくれたスペシャルメニューは。
なんと、お目当ての‘ファバダ’にたどり着くまでに13品!!
「食べられるか?」「‘ファバダ’に到達するのだろうか??」
そんな不安的中。
‘ファバダ’の前には、満腹。もーお腹いっぱい!
でも!
通常お鍋いっぱいに出される‘ファバダ’ですが
マルコスは、白いんげん豆と具(チョリソや豚)を別々に出す、
という上品なスタイルだったので、おもわずペロリ。
マルコスの‘ファバダ’はお腹いっぱいでも「旨い!」
次はお鍋いっぱい用意してもらおうかな!? ご馳走様、ありがとうマルコス!
ガリシア。
リアス式海外に囲まれるこの地方は、なんと言っても‘魚貝’で有名です。
なので、もちろん僕のお目当ては、ここでは‘魚貝’。
町の中心にある有名店 カーサ・マルセロ。そこで、ちょっとモダンなランチを楽しみ、
その夜は カーサ・マルセロのシェフに紹介してもらった町から少し離れたレストランへ。
そこは、活気に溢れて、地元の人でいっぱい。いよいよ ガリシアの魚貝が食べられる!!
と、席について周りを見渡していると、目を見張りました・・・!
というのも、クオリティもさることながら、なんと言ってもその【量】!
大きなお皿にこんもり盛られた魚貝の山!まさか、一人分!?
日本ではゆうに‘10人前’はあるその魚貝の山・・・
店主のおじさんに「そんなにいっぱい食べられないから、少なめがいい」と
と何度も何度も伝えたのに、持ってきてくれたのは、やっぱり、‘こんもり’魚貝!(笑)
「こんなにたべられない~」
と食べ始めましたが、味がしっかりと濃厚でワインもすすむ。うん、おいしい。
食べちゃいました。3年分は食べちゃいました、海老や蟹を。
ガリシアにいる気分を満喫して、大満足な夜でした。
さあ、夢にまでみた【LMG】の招待を受けやってきた今回(2008年11月)スペイン。
また色々なアイデアや、パワーや、友情をもらいました!
アディオス スペイン! グラシアス! ノス ベモス(また会いましょう!)!